歯の着色の原因「ステイン」とは
2022/02/02
歯にステインが付着する原因
ステインとは
歯の黄ばみは、歯の外側に色がつく外因性による変色、歯の内側が変色する内因性のものの2種類があります。ステインは歯の外側についた着色汚れを指すので、外因性になります。
ステインは時間経過によって少しずつ歯に付着していくため、放置するほど落としにくくなるのが特徴です。そのため、ステインが蓄積する前にケアする必要があります。
原因は食べ物の色素
ステインが歯に付着する原因は、食べ物や飲み物に含まれる色素やタバコのヤニです。これが歯のエナメル質の表面にあるタンパク質と結びつき、蓄積していきます。ただ単に歯に汚れがついているわけではないので、1度ステインがつくと、歯磨きやうがいをしても簡単に落とすことはできません。とくにコーヒーやお茶、赤ワイン、チョコレートなどのポリフェノールやタンニンが多く含まれる食べ物はステインが歯につきやすいため、これらの食べ物や飲み物を日常的に摂取することで歯が黄ばみやすくなります。
ステインの蓄積を防ぐには
歯に一切ステインがつかないようにすることはできませんがステインが蓄積するのを防ぐには、歯を傷つけないようにすることが大切です。歯の表面に細かな傷があると色素が入り込みやすくなり、ステインの沈着につながりますので歯磨きの際に優しく磨くようにしましょう。ゴシゴシと強く磨くと歯に傷が入りやすくなるので、とくに研磨剤入りの歯磨き剤を使う場合は注意が必要です。ステインの原因は飲食物によるものが多いため、食べた後に歯を放置しておかないことも重要です。可能なら食べた直後ブラッシングができると良いですが、難しい場合はうがいをするだけでも効果があります。とくにコーヒーや紅茶、チョコレートなどを飲食したあとは、早めに歯磨きやうがいをすることを意識しましょう。また、ガムなどを噛んで唾液分泌を促進することもステインの予防に役立ちます。
すでにステインが蓄積してしまっている場合は、食後の歯磨きやうがいなどによって着色の悪化は予防できますが、歯を白くすることはできません。ステインが蓄積した歯を白くするには、歯のホワイトニングやクリーニングを行う必要があります。ホワイトニングやクリーニングにはさまざまな種類があるので、それぞれの特徴を知って自分に合う最適な方法を選べるようになりましょう。